アルコールには2種類しかありません!
と言うと、「知っとるわー!メチルとエチルやろー」と
漫才のようなつっこみを入れられたことが本当にあるの
ですが、今日は大真面目な『醸造酒と蒸留酒』のお話です。
アルコールの種類には
ビール
ウイスキー(バーボン)
ブランデー(コニャック)
ワイン
日本酒
焼酎
ウォッカ
などなどがありますが、これらは醸造酒と蒸留酒に分けることが
できます。
醸造酒は原料を酵母によりアルコール発酵させて作られた酒で、
蒸留などの作業を経ずに、基本的にアルコール発酵させたままの
状態で飲まれるものをいいます。ビール、日本酒、ワインなどが
醸造酒にあたります。
蒸留酒は醸造酒を蒸留して作られた酒で、一般にアルコール度数
が高いのが特徴です。蒸留とは、酒はアルコールと水を主とする
その他の成分が混合した状態にります。アルコールの沸点は
約78.325℃、水の沸点は約100℃であるため、酒を加熱すると
アルコールの方が蒸発しやすく、この蒸気を集めて液体に戻すと、
元の酒よりもアルコール度数の高い酒を作り出すことが出来ます。
この度数の高い酒が蒸留酒です。これをそのまま、または、樽などで
熟成させたのち飲むと言うわけです。ウイスキー、ブランデー、
焼酎、ウォッカなどが蒸留酒にあたります。
ここで例をあげると、日本酒の13~15度に対し米焼酎は25~40度
というように、同じ米という原料を使っていても、アルコール度数は
蒸留酒のほうが高くなっています。
また、蒸留酒は熟成させる期間によっても、いわゆる『天使の取り分』
(樽内で自然蒸発する量)で若干度数が高くなります。
世界一アルコール度数の高いポーランド産のウォッカ『スピリタス』は
実に70数回の蒸留を経て、96度というアルコール度数を誇っています。
醸造酒と蒸留酒のどちらが体に良いのかと言われても、食品成分表を
見比べても、醸造酒はアルコール度数が低い分カロリーも低いのですが、
糖質が残っていますし、蒸留酒は糖質は残っていませんがアルコール
度数が高い分カロリーも高いので、よりどちらが良いかは一概には言え
ません。但し、糖尿病など糖質の制限が有る方には、蒸留酒のほうが
良いように思います。
どちらにせよ、自分の好きな酒を適量飲むのが体には良いと思います。